大森のダイシン百貨店が閉店。
入り口、屋上。送迎バスの発着場。エレベーターとファミリー向けのイラスト。レストランはとうに閉鎖。ドンキホーテに変わるとの案内、アップルカードの移行手続き。空の陳列棚となった一階の食品フロア。
赤字を重ねるわけにもいかないのだろうけれど、バブルの頃に多額の費用をかけて店舗を増やし、バブルがはじけて多額の費用をかけて大森以外の店舗を全て畳む、という事をしなければまだやれたんじゃないかな。
しかし考えてみると、私もダイシンに滅多に行かなくなっていた身だった。ダイシンは昭和の雰囲気というか…当時は、品揃えと安さ、そして社員食堂を思わせる最上階の値頃な店などにより数少ない娯楽だったかのな。現在も、ショッピングとグルメとレジャーが楽しめる複合モールは各地にあるが、当時としては、大森地区ではダイシンがその役目を果たしていたのだろう。昔は私も、よくダイシンに「遊びに」行った。
利用客が減少し赤字で廃線になる鉄道の最終列車に地元住民と鉄道ファンが集まって「ありがとう」「残念です」と惜しむのに似ているかな。廃線にしたくなければ利用すれば良かったのだが、住民は列車より利便性の高い自家用車を足にしていたりする。ダイシンが閉店するのも、近隣エリアの住民が、他の店で買い物を済ませてダイシンを利用しなくなったから、に他ならない。個人的にも「ダイシンでなければ」というのは、少なくなっていたようにも思う。
ドンキホーテなら平和島に大型店があるので山王地区にまで必要ないとも思うのだが…ドンキはダイシンを買う勢いがある、ということですね。改装してメガドンキになったら足を運んでみるか。